生き物?簡単じゃん、動いて生きてるもの……って、植物は動いてないし、あれ、生きてるものって…?
生き物の定義っていったい何なんでしょう?考えるほど分からなくなってきませんか??(笑)
見慣れている動物などはすぐに生き物だってぱっと見で分かりますが、じゃぁ藻などのちっちゃいゴミみたいな植物とか、動かない石みたいなフジツボとか、それこそ見た目が岩みたいなサンゴやカイメンとか…。
生き物とはなんなのか、定義が3つ、あるいは4つ目もあることがあるのでしっかり見ていきましょう!
生き物の定義とは
生き物の定義は、実はまだハッキリとは決まっていないんです。
それくらい、「生物」と「非生物」の違いを決めるのは難しいことで、生きているというのはよく分からないくらい、とてもとても不思議なことなんです。
生き物の定義は決まってないとはいえ、わたしの見たのは大体どれも3つとか4つとか、似たような内容になってました。
- 生き物の定義はよく言われるのはこの3つ!
- 生き物の定義は4つと言われることも
この2つのお話からどうぞ!
生き物の定義はよく言われるのはこの3つ!
生き物の定義として、多くはこの3つが言われるようです。
- 体が膜で仕切られてる
・・・膜によって、体と外界とがはっきり分けられてる。 - 代謝を行う
・・・エネルギーを使って生命の維持活動をしている。 - 子孫を残す
・・・自分の遺伝子を受け継ぐものを自分で生み出せる。
なんだか生物はもっと色々な特徴があるような気がしていましたが、定義を挙げてみるとこんな感じなんですね。
たしかに、当たり前ですが生き物は外界(空気や水など)とは仕切られていて、混じり合ったりはしないし、皮膚も器官とかも常に動いて生命を維持していますし、子孫を残すために生き物は生きてるとかも言いますよね。
膜については、本当に最初の最初に非生物から生物が生まれる時は、海の中にてんでばらばらに生物のカケラが存在してるような感じで…。仕切りなんて便利なもの、なかったんです。
この辺の話はまた「非生物から生物へ」の項でお話します!
人によっては生き物の定義が4つあるという人もいるから、4つ目が何なのか見ていこうか。
生き物の定義は4つと言われることも
生き物の定義は3つじゃなく、4つだと言われることもあります。
4つ目として言われる定義は主張する人によって様々で、
- 必ず寿命が来て死ぬこと
- 遺伝子を持っていること
- 成長すること
- 外界の刺激に反応すること
など色々ですね。
4つ目と言われる定義は、上の3つの定義となんとなくかぶっている部分もありますし、わたし的には生き物の定義は3つかな?という気がしています。ので、この記事では最初に3つという風にまとめました。
細菌やウイルスは生物?非生物?意外な答えが!
生き物っぽいけど生き物じゃないもの…、よく言われるのが、「細菌は生き物だけどウイルスは生き物じゃない」という話をあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?
似たようなものと思われがちですが、細菌とウイルスの特徴を見てみましょう。
- 細胞で出来ている。
- 自分のDNAを自分で合成して、細胞分裂して増殖できる。
- 細胞がない。
- 増殖は寄生先の細胞をお借りして行い、ついでにDNAも合成してもらう。
細菌もウイルスも、生き物に寄生して増えていきますが、その増え方が全然違います。
細菌はちゃんと自分で増えていけますが、ウイルスはもう寄生先まかせというか、上手く寄生先の生き物の仕組みを利用しちゃいながら増えていきます。
ピンと来ないのもそのはず、わたしが読んだ本によっては「ウイルスは特殊な生物に入る」だとか、「生物にきわめて近い非生物」だとか、すごく曖昧な表記もあったりしました。
ウイルスが特殊な生物にカテゴリされても、わたし的には全然違和感ないような気がしますねぇ。生き物っぽいし^^;
生き物も、最初は「生き物のような生き物じゃないような?」などっちつかずの状態だったんです。
原始の世界では、どんなふうに非生物から生物になったのでしょうか?
生き物ってありえないくらい不思議…非生物から生物へ
生き物がどのようにした生き物になったのか、その「始まり」に迫ってみたいと思います。
- 生物と非生物の構成物質の違いはない
- どうやって非生物から生物に?「生き物」の存在するありえなさ!
この2つのお話で、生き物が生まれることがどれだけありえない「奇跡」か分かってもらえると思います!
生物と非生物の構成物質の違いはない
まず、生物を作るものと非生物を作るもの…つまり構成物質に違いはありません!
これがあるから生物、これがないから非生物…って感じでもないんですね。
もともと生き物がいない地球で生き物が誕生したんだから、当然と言えば当然ですね…!
生き物の構成に多く使われている元素は、O(酸素)、N(窒素)、C(炭素)、H(水素)が多くを占めます。
これらはもちろん、もともと地球上にあった物質たちですが、複雑な生物の体を作るのに適してる特徴を持っていたから、数ある物質の中から選ばれたんですよ。
その特徴は、「多重結合を作りやすい」ということ。
分かりやすく言うと、色々な他の物質と簡単に組み合わさることができる。結びついて、より高度な仕組みを構築できる!ということですね。
生物というのは、すっごく複雑な結合を組み合わせて出来ているので、多重結合が出来る物質はちょうど良かったんです。
どうやって非生物から生物に?「生き物」の存在するありえなさ!
上の方で、「生き物の定義は膜があって外界と混じらないこと」と言いましたね。
混じり合わないとか当たり前じゃん(笑)
と思うかもしれませんが、生き物の誕生した最初の最初は、細胞も膜もない、ただのDNAだけの存在が海に漂っているに過ぎなかったんです。
定義に当てはまるちゃんとした「生物」が誕生したのは約40年前のことですから、それよりもっと昔の話ですね。
- たまたま出来た高分子化合物「DNA」が、
- 偶然その辺に浮かんでいる有機物でDNAを複製し始めて、
- 思いかけずも油の膜(コロイド)の中にDNAが入った
のが、生物の始まりだと言われています。
生物の始まりは、膜もなんにも無かったですから、DNAの合成やらなんやらに必要な物質やエネルギーも溜めておけなかったんですって。
それが膜(コロイド)に入ってから、必要なものは海の中に散らばって行かず、自分のものは自分の!って留めておけたので、飛躍的に効率よく進化していけるようになったんですよ。
「生き物の定義は3つ?4つ?非生物との違いや特徴!ウイルスは結局どっち」まとめ
生き物の定義は色々な意見があれど、主に3つ、人によっては4つということが分かりました。
「生き物」とは何かというのはかなり曖昧で、まだ決まっていない(分かっていない)ことがたくさんあるんですね。
人間たち自身も生き物なのに…なんだか変な感じがします(笑)
わたしは動物、植物含めて生き物が大好きですし、面白い話題や新しい発見があったらこれからも追っていきたいと思います(^v^*)
それでは、お読み頂きありがとうございました。
参考文献
これだけ!生命の進化 2015.2.1 夏緑 著
生きているってどういうこと? 2006.4.20 種田保穂 秋山豊子 共著