一度知ってしまえば常識なのかもしれないけど、初めて知った時には誰もがびっくり仰天したであろう「アイスには賞味期限がない」事実。
でも、本当にアイスの賞味期限は永遠に約束されてるんでしょうか??
どんなアイスでも?
食べかけでも??
家庭用の冷凍庫で開けたり閉めたりたくさんしても???
1年前のアイスがちょうど実家で発掘されたときは、見た目や味もそんなに変わってなかったんですけどね。霜がついて、多少風味が落ちてる感はありましたが…。
アイスのパッケージに詳しく書いてあるわけでもないので、アイスの賞味期限についてとことん調べてみることにしました!!
アイスに賞味期限がないのは本当!理由は?
アイスには本当に、賞味期限も消費期限もありません!
そもそも賞味期限や消費期限を決めるための検査は、食品ごとに「微生物試験(細菌の数)」「理化学試験(濁りやPHなど)」「官能試験(実際に見たり食べたり)」などが義務づけられます。
が、アイスの場合は賞味期限などの表示はしなくてもいいよーということになっています。
アイスに賞味期限がない理由
アイスを保存する際、マイナス18℃以下で冷凍庫に入れておくと細菌が繁殖しないので、ほとんど品質が変わらなくて劣化しないということです。
品質がほとんど劣化しないなら、賞味期限を記載する義務がない。ということですね!
ただ、全く劣化しないわけではなくて、「ほとんど」劣化しないということなので、本当に永久にそのままアイスをとっておけるわけではない…らしいです。
理論上では、マイナス18℃以下で保存しておけばいいのですが、ずーっとそんな管理ができるわけではないですよね。
よく1年でも、ひどいと100年でもとっておけるの!?なんて話がありますけど、それは難しいみたいです(>_<)ちょっと残念ですけど、次で詳しくお話しますね。
アイスは1年後、10年後、100年後でも大丈夫!…ではない
扉の開け閉めで、アイスの品質は下がってしまいます。
冷凍庫内の温度が変わると、アイスが溶けたり、水分が蒸発してしまったり、酸化が進んだりしてしまいます。
それに、冷蔵庫が古いものだと冷え方が足りなくて、アイスの品質が大きく変わっていることがあります。
家庭での冷凍庫の正確な管理が難しいのはもちろんですが、たとえお店で売っているアイスでも、管理がずさんだと色や味が変なアイスがあることもあるみたいです…。
ちゃんとしたお店ならもちろん大丈夫だと思いますが(汗)
いつ買ったアイスか分からない場合は…
また、アイスに賞味期限がないという弊害?で、「いつ買ったんだっけ…」と分からなくなることもあると思います(笑)
さすがに10年もののアイスとかは珍しいかと思いますが、いつ買ったか分からなくなっても基本的に、アイスの質感や色、においなどに問題がなければ食べても大丈夫ですよ。
きちんと管理されたアイスは、月日が経っても見た目は何も変化しないらしいですので^^さすが賞味期限がないだけあります。
具体的にどれくらいで食べればいいんだろう。
食べかけアイスでも永遠の賞味期限なの!?
だいたい察しがつくかもしれませんが、食べかけのアイスは、さすがに賞味期限がないという話は適応されなさそうですよね。
残念ですが…(― ―;)
食べかけということは、めちゃめちゃ管理温度が変わってしまっています。
アイスはマイナス18℃でなら賞味期限がない、という話なので、室温に何分も出して食べてしまったら話は全然違ってきますわな。
わたしも結構食べきらずに残しちゃうんですが、一度溶けて再冷凍するとアイスの食感が変わってしまいますよね。
なんとなくシャリシャリして「これ爽か?」みたいな食感になっています。(爽に失礼)
再冷凍したアイスは、氷の粒の大きさが大きくなってしまうのが理由なんです。
しかも、一度開封してしまったので、冷凍庫のにおいがアイスについてしまいやすくなります。
冷凍庫や冷蔵庫のにおいがついちゃうってすごく美味しくなくなりますよね;;
こうなると食べるのも嫌になります~…。
ということで、食べかけのアイスはなるべく早く…、賞味期限はだいたい1週間程度と考えた方がいいでしょう。
あくまで「美味しく食べられる期間」ということで、シャリシャリしたりにおいがついても、体に害があることはないんですけどね。
食べかけアイスの上手な保存方法
きちんとマイナス18℃以下で保存すれば、食べかけのアイスでもまだまだ保存はできます。
食べかけアイスの保存のポイントは、
- アイスの表面をできるだけ平らにする
- 密封出来る容器や袋に入れる
- においの強い食品と入れるのは極力避ける
アイスは空気に触れると品質が変化してしまうので、できるだけ密閉状態にするのが美味しく食べられる秘訣です。
ふた付きのアイスは便利ですよね。よくスーパーカップを食べるので重宝してます(笑)
さらに、ビニール袋などに入れてしばっておけば空気に触れる機会はぐっと減らせますね。
アイス(乳製品)はにおいがつきやすいという性質もあるので、においの強いものとは別に管理したいものですね…。
うちの冷蔵庫は、冷凍庫が2つあって、小さな冷凍庫の方は保冷剤とアイスなんかを入れています。
これで、食べかけで3日くらい放置しても何にもにおいはついてなかったですね。
霜のついたアイスは食べられる?原因は?
アイスは色やにおいが悪くならなくても、よく霜がついてしまうことがありませんか?
謎の白い氷の膜みたいな…。
あの霜は、温度の変化でアイスについてしまうことがあるんですが、食べても全然問題ありません!
あの霜の正体は、冷凍庫の中の温度が上がってアイスの中の水分が蒸発して、また凍ったものです。
なので変な物質じゃなくって、アイスの一部だったものですね。
この氷どこから来たんだろう……って疑問だったので、そういうことなら安心ですよね(´-`)
あっ、しかも水分がなくなるなら、アイスの味が濃くなって美味しくなるんじゃ…?
…なんてのは世迷い言です。(笑)
霜が出来てしまったアイスは味が落ちるし滑らかさも減っていきます(´・_・`)
でもアイスに霜がついても、賞味期限の話と同様に、健康に害を与えるものではありません。
霜が出来てしまっても、捨てたりする必要はありませんよ!
こんな冷蔵庫はアイスに霜ができやすい!
- 冷蔵庫の開閉の回数が多い
- 古い冷蔵庫
- 小さい冷蔵庫
冷蔵庫の開閉によってアイスや冷凍食品が溶けかかって霜が出来たり品質が下がってしまうので、なるべく回数は減らし、スムーズに済ませるようにしましょう。
他にも、古い冷蔵庫や小さめの冷蔵庫は、マイナス18℃で一定に冷やしてくれる性能に乏しい場合があります…(そういえば前に一人暮らし用の安い冷蔵庫使ってた時は霜が出来やすかったっけ…)ので、その辺も気をつけておきましょう。
餅入り雪見だいふくとか、どんなアイスでも賞味期限はないの?
どんなアイスでも、基本的に賞味期限はありません。
賞味期限はなくても、普通のアイスよりは品質の変化が大きいものもありますので、早めに食べた方がよさそうです。
どんなアイスがどのような変化をするのか、例を挙げてみますね!
乳脂肪分が多い(8%~)
乳脂肪分が多いアイスは、高級なアイスに多いですね。脂肪分が多い方が酸化などしやすく、劣化しやすいので賞味期限がなくとも早めに食べた方がいいです。
高級ならよけいに、最も美味しいうちに食べましょう(笑)
雪見だいふく
雪見だいふくの周りのぎゅうひ(餅)の部分の品質が劣化してしまい、滑らかでなくなって美味しくなくなります。
モナカアイス
モナカの部分は、大体が小麦粉やとうもろこし、時にはもち米から作られています。
しなしなしてしまったり、アイス以外の部分のところは品質の劣化が大きいみたいです。
ちなみに、賞味期限がない食品と言ったらやっぱりアイスが有名だと思いますが、アイス意外にも色々とあるんですよ!ちょっと意外な食品も…。
アイス意外にも賞味期限がないものはある!
最後におまけ情報として、賞味期限のない食品がアイスの他にもあるのか挙げてみます。
あまり気にしてなかったですが、そう言えば賞味期限ない!ってものが身近に結構ありました。
ほぼ悪くならないもの
ガム、砂糖、塩、(はちみつ)、(梅干し)
まずは、アイスみたいになかなか悪くならない食品です。
確かに、今確認してきましたが、砂糖や塩の袋には賞味期限が書いてなかったです(゜-゜)
気づかなかった…。
はちみつは賞味期限が本当はないですが、おいしく食べられる目安として書いてある場合が多いみたいです。
梅干しの場合は、塩分が多い梅干しは賞味期限がないですが、ふつうのスーパーで売っているのは賞味期限が記載されていたりしますね。
いくら塩分が多いからって、賞味期限がなくなるほどの長持ちになるとは思いませんでした!
すぐに悪くなるもの
野菜、肉、魚
わたしがちょっと意外に思った、というかアイスなどとは真逆の発想の食品です。
すぐに悪くなるから、早く食べるのが常識な生鮮食品には賞味期限の表示義務がありません!
肉や魚は消費期限が書いてありますが、野菜なんかは何にも書いてないですよね。
うっかりすると「いつ買ったんだっけ…」「これとこれどっち先に使うんだっけ…」と訳が分からなくなるので、冷蔵庫の中の整理整頓は大事ですね。(何の話)
「アイスに賞味期限はないけど食べかけや霜も大丈夫? 100年後でも平気!?」まとめ
皆が大好きだろうけど、意外によく知らない「アイスの賞味期限」についてお話しました。
アイスの賞味期限がなぜないのかの理由や、賞味期限がないと言っても早めに食べた方が美味しく食べられることが分かりましたね^^
多少の質感の変化や霜がついたくらいではまだ食べられますが、食べられないくらいにまで変化させないように、買ったらなるべく早めに頂くようにしましょう!