葬儀に参列する時に、喪服は結構気を使う方が多いと思うのですが、意外に「靴」って見落としがちだったりしませんか??
黒い靴ならなんでも良いのかというと、そうでもないので、葬儀にふさわしい靴を見ていきましょう。
女性の靴、男性の靴、和服の場合など、靴はたくさん種類がありますから大変ですよね。
葬儀の際の靴の色や、革は良いのかなど素材の問題、リボンや金具などの飾りが付いていてもいいのかなども細かく説明していこうと思います。
そして気を抜いてはいけない靴下や、靴の中敷きまで。
葬儀で喪服に合わせる靴のマナーを、しっかりと予習していきましょう。
目次
葬儀で喪服に合わせる靴の色は「黒色」中敷きも?
葬儀で喪服に合わせて履く靴の、「色」について詳しく見ていきましょう。
洋装の靴の色、和装の靴の色、靴の中敷きの色を順番にお話します。
葬儀で履く靴の色は黒色でなくてはだめ?
葬儀に参列する時の服装、喪服はもちろん黒色ですよね。
それと同じく、靴やカバンなどの小物も黒色に合わせます。
黒っぽく見えるかな?と思って紺色っぽい色や、ビジネスでも履くし大丈夫…と茶色の靴を履いてはいけません。
黒色は黒色でも、薄い黒ではなく、漆黒のものを選びましょう。
わたしも仕事で使っていた黒い靴があるのですが、よく見るとグレーがかっていて…葬儀に履く靴にはふさわしくないなと思いました。
この辺の微妙な色合いは知らないと気づきにくいと思うので、しっかりと色合いを判断しましょう。
葬儀で和服を着る場合の靴の色
和服を葬儀に着ていく場合は、真っ黒な草履、「喪履き草履」という靴を履きます。
鼻緒までも黒色に染められた草履で、葬儀に履く専用の靴ですね。
普通の夏祭りなどに履いていく草履ですと、台が黒色でも鼻緒が白かったり、色合いや模様が付いていることが多いのでやめましょう。
靴の中敷きの色
靴の中敷きについては、できれば黒色がいいですが、なければ灰色、茶色などの目立たない色であれば問題ありません。
ベージュなどでも良いですが、ピンクや黄色などの派手めな色や柄物などはやめた方がいいでしょう。
ついうっかりしそうな靴の中敷きですが、葬儀で靴を脱いだ際に「しまった!」となると恥ずかしいですよね…。整然と並んでいる靴の中、結構目立っちゃいますし(汗)
それでは、次は靴の「素材」は葬儀に向いているもの・向いていないものはあるのでしょうか??
葬儀で履く靴の素材は革でもOK?布やスエードは?
葬儀ではよく、「動物の革は殺生をイメージさせるから駄目だ!」と言いますよね。
なので、葬儀のカバンは皮ではなく布製が好ましいとされています。
一方靴の場合は、本当は革は避けた方がいいのですが、そんなことを言っていては履く靴がないこともありますよね。
革風みたいなもの(合成皮革、フェイクレザーと言われるもの)との区別はどうしたら…ということにもなります。
というふうに現代では革製の靴を履く人が多いので、葬儀も革製でも良いことになっています。
だからと言って、あまりにもヘビ革とか、ワニ革とか、「革です!」と強調されるような靴は葬儀では受け入れられていません。
毛羽立ったスエードや、あまりにテカテカ光っているような素材の靴もやめましょう。
ビジネスの場では靴磨きをした方がいいのに、違いが大きいですね。
葬儀では他にもリボンや金具など、細部まで気を配らなければいけません。
葬儀で履く靴にリボンや金具やストラップがあるのはNG?男性は紐あり?
靴には、色々な飾りが付いているものも多いですよね。
リボン付きの喪服もよくあるし、黒っぽい飾りなら…と思うかもしれませんが、葬儀で履く靴のリボンや金具、紐やストラップ等はNGなのでしょうか??
女性と男性の靴に分けて見ていきましょう。
女性が葬儀で履く靴はリボンや金具などの飾りはNG
葬儀で履く靴に、リボンや金具、花や刺繍のようなアクセントはNGです。
葬儀では、リボンや金具などのない「プレーンパンプス」が一番無難でしょう。
靴に装飾品が付いていると、いくら服装が完璧でも一変してカジュアルな雰囲気になってしまいます…。
喪服やカバンのリボンなら(大きくなければ)大丈夫なんですが、そこが靴との違いですよね^^;
特に、金色などの金具は「光り物」になってしまうためマナー違反です。
金ピカに光っているわけではなく、地味めのストラップと金具程度でしたら葬儀でも履いて問題ありませんよ。
男性が葬儀で履く靴は紐靴がベスト
女性の場合はプレーンな飾りけのない靴が葬儀には好ましいですが、男性の場合は紐のある「紐靴」がベストです。
紐なしのきちんと見えるビジネスシューズも沢山あるのですが、やはり紐ありの方が「きちんと感」が全然違います。
スーツに紐なし靴はちょっと…という考えもありますし、フォーマルな場では、男性は必ず紐ありの靴を履きましょう。
次は葬儀では気をつけなきゃいけない「靴の形」について、詳しく見ていきます。
葬儀のマナーに合った靴の形は?女性だけでなく男性も注意
葬儀にふさわしい靴は、女性はプレーンパンプス、男性は紐靴ということでしたね。
大ざっぱにそれだけではなくて、もう少し細かく考える必要があります。
靴の形というと、女性はつま先やヒールの高さなど色々ありますが…男性はどうなのか、それぞれ見てみましょう。
女性が葬儀で履く靴のヒールやつま先
女性が葬儀で履く靴は、ヒールは高くも低くもない「3cm~5cm」が好ましいとされています。
わたしが仕事用に使っていた靴が3cmだったので、まぁ許容範囲ということですね…、ローヒール派にしてみると高いのですが(苦笑)
ぺたんこ靴のパンプスなどでは、カジュアルさが出てしまうので葬儀には好ましくないのです。
ヒールの高さを3cm~5cmにしても、ピンヒールなどの細いヒールの靴は攻撃的に見えてしまうのでやめましょう。
わたしなんかはヒールに慣れていないので、ヒールと靴の底が一体になっている靴(ウェッジソール)なんてものも好んでいるのですが、葬儀ではカジュアルすぎますね。
また、つま先が尖りすぎているものも攻撃的に見えてしまいます。
落ち着いた少し太めのヒール、丸めのつま先のパンプスが葬儀にはベストです。
男性が葬儀で履く紐靴の種類
男性の靴の形ですが、紐靴と言っても種類があります。
葬儀に履くのにふさわしいのは、「内羽根タイプ」の紐靴ですね。
内羽根タイプだと、紐を通す部分がパタパタ出てこないので、シュッとフォーマルな印象になります。
外羽根の靴はマナー違反!ということでもないので、あくまでよりフォーマルだということですね。
また、男性の靴には、つま先の装飾のタイプも色々とあります。
つま先に一本線が入ったストレートチップが一番フォーマルな靴とされていますので、葬儀でも一番おすすめのデザインです。
飾りが派手・カジュアルでなければいいので(ウイングチップなどは派手ですよね)、何も装飾がないプレーントゥの靴でもOKですよ。
最後に、葬儀の際に気が回らなそうな「靴下」についてお話しておきましょう。
葬儀での靴下の色は洋服・和服で違う?タイツはNG?
葬儀で履く靴下についても、ちゃんとマナーがあります。
細かいところで「あら?あの人…」と思われないように、しっかり意識しておきましょう。
女性が葬儀で履く靴下のマナー
女性の喪服はスカートが一般的ですから、黒のストッキングを履くのがベストです。
(パンツスタイルは格が低いとされますが、足が弱くて歩きにくいなどの理由があれば着て行っても良い場合もあります)
スカートではなくパンツスタイルの場合でも、葬儀には靴下などではなく黒のストッキングを履きましょう。
ついつい寒い時期にはタイツを履きたくなりますが、カジュアルになってしまうため黒のストッキングが好ましいです。20~30デニールくらいのものが葬式用として一般的ですね。
色については、葬儀では肌を見せてはいけない、黒に統一するというマナーから黒が決まりになっています。
でも厚いデニールじゃなくて、なぜかうっすら肌が透けるくらいのデニールがマナーとされている現状…。
和服の場合は、女性は白色の足袋を履きましょう。
男性が葬儀で履く靴下のマナー
男性は、葬儀には黒色の靴下を履きます。
葬儀は靴を脱いで座敷で行うことが多いので、できるだけ綺麗な靴下を用意して行きましょう。
葬儀は椅子に座って行う場合でも、肌が見えないように長めの靴下にするのがマナーです。
和服の時は、女性の場合は白色の足袋でしたが、男性は白色の足袋でも黒色の足袋でも構いません。
「葬儀で喪服に合う靴の色や素材は?女性は金具・リボンはNG?男性は形に注意」まとめ
今回は、葬儀に履いて行く「靴」についてお話ししました。
葬儀に行くのが初めて、行く機会があまりあまりない方のお役に立てたら幸いです。
葬儀は形がなんであれ、気持ちが一番大事…とも思いますが、見た目がきちんとしていないとそれも伝わりづらいですよね。
あの人は目立ちに来たのかしら…常識がないの?なんて思われたら悲しいですから、マナーに沿った格好をしていきましょう。
誰も見ていなそうで意外と見ている、「靴」。
きちんとさが伝わりやすい部分でもありますので、ぜひ一番ベストな靴を履いていきましょう。
ご自分の無理のない範囲で、マナーを守りましょう。
それでは最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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