飲めないわけではないのですが、お酒がものすごく弱いです。
どのくらい弱いかっていうと、缶チューハイを半分ジュースで薄めて、それを3口飲んだだけで顔が赤くなるくらい…ひどければ全身真っ赤に(苦笑)
缶1本を1日で飲めないので、2日に分けて飲みます(・ω・`)
お酒を飲んで、どうしてこんなにすぐに赤くなるんだろう…、単純に弱いだけ?でも、赤くなるだけでお酒に強い人もいるよなぁ。
と疑問に思ったので、お酒を飲むと赤くなる原因、対策、強いor弱いと関係があるのかどうかもかなり時間をかけて調べてみました!
お酒を飲んで赤くなる人が、お酒を無理に飲んではいけない怖い理由も判明しましたよ…!(゚口゚;
目次
お酒を飲むと赤くなる原因!アセトアルデヒドの毒性
お酒を飲むと赤くなるのは、お酒を体の中で分解する過程で発生する「アセトアルデヒドの毒性」が原因でした。
お酒が体の中で分解される過程とは?
お酒を飲むと、体の中で酵素がお酒を分解してくれます。
お酒(エタノール) → アセトアルデヒド → 酢酸 → 水・二酸化炭素
メタノール?アルコールって言わないっけ?と混乱しそうですが、アルコールっていうのは「エタノール」「メタノール」など色々な種類の総称です。
お酒の中に入っているのは、普通は「エタノール」になりますね。
酢酸は、あの普段料理に使う「お酢」の主原料のことです。
そして酢酸に変化した後、最終的には水と二酸化炭素になり体の外に出て行きます。
お酒を飲むと顔が赤くなる理由!
で、お酒を飲むと顔が赤くなる原因が「アセトアルデヒド」です。
酢酸や水、二酸化炭素に分解されるまでの形態、アセトアルデヒド…こいつが毒性を持つくせ者なんです。
一時的とはいえ、体の中で有毒な物質ができるなんて…。
このアセトアルデヒドは毒性なので色々と悪い作用をもたらし、頭痛や動悸、吐き気を引き起こしたりともう大変です!
その作用の中の一つに、「血流を増やす、血管を広げる」というものがあるため、お酒を飲むと顔が赤くなるんですね。
血行が良くなるのはいいけど…そんなに真っ赤っ赤になるまで良くしなくていいです(汗)
なんで赤くなる人と赤くならない人がいるんだろう?
お酒で赤くなる人・赤くならない人の違い!対策はある?
実は、お酒で赤くなる人と赤くならない人は、そもそも「遺伝」で決まっているんです。
なので…赤くならない「対策」というのは、残念ながらないんですね…。
日本では、お酒に強くてあまり赤くならないタイプが55%、お酒が飲めないわけじゃないけど弱くて赤くなるタイプが40%、全く飲めないタイプが5%いると言われています。
確かに言われてみると、周りの人はこんな感じの割合かもしれません(・_・)
ちなみにこれは黄色人種の割合で、白人さんや黒人さんは、お酒に強くてあまり赤くならないタイプがほぼ100%なんですって…すごいですよね!!
お酒に強くて赤くならないタイプ
お酒に強くて不思議なくらい飲めちゃう人、いますよね。
そういう人達は、アセトアルデヒドを分解する代謝酵素、「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」が活発に働いているタイプの人です∠(`・-・)/
ALDHには、ALDH1とALDH2という2種類のやつらがいるんですが、アセトアルデヒドの分解には「ALDH 2」の方が重要で。
お酒に強くて赤くならない人は、ALDH2がしっかりと働いているので、アセトアルデヒドをすばやく分解できるため、毒性にやられにくいんですね。
どのタイプになるかは全て、遺伝によって決まります。
両親がどっちもお酒に強くて赤くならない!という人は、強い遺伝子&強い遺伝子を持つため、お酒に強いタイプになります。
まさにうちの父…。酒豪で、父の両親もお酒に強いです!
お酒に弱くて赤くなるタイプ
お酒に弱くて簡単に赤くなってしまう人は、「ALDH2」の働きが弱い人達です。
アセトアルデヒドの分解能力が弱く、時間がかかるので、お酒を飲むと顔が赤くなったり気持ちが悪くなったりしてしまいます。
さきほどお話した、お酒に強いタイプの人たちよりもなんと10倍もアセトアルデヒドの分解が遅いんですよ…!
そりゃあんまりお酒を飲めないわけだ( ̄▽ ̄;)
両親のどちらかがお酒に強く、どちらかがお酒に弱い人がこのタイプになります。
うちは父が酒豪で、母はクリスマスなどにしかお酒を飲まない(一杯で赤くなる…)ほど弱いので、わたしもお酒に弱く赤くなるタイプだということですね。
お酒が全く飲めないタイプ
お酒を「全く」飲めないタイプの人もいます。
下戸と呼ばれることもありますが、割合が5%なだけあってわたしの知り合いにも1人くらいしかいませんね。
このタイプの人たちは、遺伝的にアセトアルデヒドの分解酵素であるALDH2を持ちません。
なので、お酒を飲むとすぐに顔が赤くなり、具合が悪くなってしまいます。
毒性であるアセトアルデヒドを分解する能力がほぼありませんから、絶対に無理にお酒を飲ませないようにしましょう…!!
(ALDH2以外にもアセトアルデヒドを分解する酵素がないわけではないのですが、働きが断然弱いのです。)
では、「お酒を飲むと赤くならない=絶対にお酒に強い人!」なのでしょうか??
赤くなる・赤くならないだけでお酒の強さは分からない!
お酒に強い(たくさん飲める)=アセトアルデヒドの分解能力が高いので、毒性が早くに無くなる。そのため顔が赤くなりにくい。
これは合っています(`・ω・)b
だけど、赤くなる原因の「アセトアルデヒドの影響を受けやすいか」、「毛細血管が広がりやすいかどうか」などには個人差があります。
ですので、顔が赤くなるけどお酒をたくさん飲める人、顔が赤くならない人でもお酒に弱い人…などが存在するんですね。
「あの人は顔が赤くならないからお酒に強いんだ!どんどん飲ませよう」などということは、絶対にやめましょう。
お酒に強いのか弱いのかは、本当のところは本人にしか分からないということですね。
顔が全く赤くならない人は、どんどんお酒を勧められて困っている…。そんな悩みを大学生の頃に聞かされました^^;
わたしは飲みたくなければ、すぐ真っ赤になって寝ていればいいので、羨ましがられていましたね…(苦笑)
だけど、そんなことはないんですよ!
「お酒を飲めば強くなる」は嘘?本当?
わたしは身をもって断言できます…。
「お酒を飲めば強くなるから!」ましてや「吐いた分だけ強くなる」なんてのは、全部嘘です!
…いや、ほとんど嘘です(え
確かにわたしはお酒に強くもならないし、赤くなるのや頭痛、吐き気がマシになったわけでもありません。
だけど、「お酒に強くなったかも?」と感じる人がいるとしたら、それにも理由があります。
- お酒の飲み方に慣れた(無理をしなくなった)
- お酒の不快感に慣れた
- 遺伝の影響を受けない分解酵素が強くなった
お酒の飲み方に慣れた(無理をしなくなった)
一番考えられるのは、最初はお酒の飲み方に失敗があって、徐々に飲み方が分かってきたパターンです。
つい場の雰囲気に流されてお酒を飲みすぎたり、自分の適量が分かっていないので酔いすぎちゃった…。
それが分かってくると、「あれ?あの頃はあんなに吐いていたのに…強くなったな」なんて勘違いをしちゃうことがあるんですね。
お酒の不快感に慣れた
あとは、単純にお酒の酔いや不快感に慣れたこと。
赤くなったり、吐き気がしたり、そういうお酒の作用がだんだん当たり前になって慣れてしまうと、お酒に強くなったと勘違いすることもあります。(わたしは今も不快なもんは不快ですが…)
遺伝の影響を受けない分解酵素が強くなった
最後に考えられるのは、前にも出てきた「遺伝によらない分解酵素」の存在です。
お酒を飲んだ後にアセトアルデヒドの分解をしてくれるのは、遺伝によらないカタラーゼという酵素もあります。
このカタラーゼの量が増えることで、お酒に多少強くなったということもあるにはあるみたいです。
赤くなる人も赤くならない人も飲みすぎはNG!ガンのリスクも
最後にちょっと怖い話を…。
実は、お酒を飲んですぐ赤くなったり吐き気がしたりと「お酒に弱い人」は、「発がんのリスクが高くなる」んです…!(゚口゚;
お酒から生成されるアセトアルデヒドの毒性には、なんと発がん性があることが分かっています。
お酒に弱い人はアセトアルデヒドを長時間体内に留めることになるので、食道がんなどのがんになるリスクが比較的高くなってしまうんですよ…。
まぁ、そもそもアルコール自体にも発がん性はあります。
なので、アセトアルデヒドの分解が遅い人は、アルコールとアセトアルデヒドのダブルパンチをもろに食らってしまうわけですね。
ちなみにわたしは、昨日も軽い晩酌をしようとして、缶3分の1でダウンしました…。(本当に吐くかと思った)
無理して飲まずに、お酒に弱い人はほどほどにしておきましょうね(っ`ω´c)
「お酒を飲むと赤くなるor赤くならない人の違い!強い弱いは関係ある?対策は?」まとめ
ということで、今回はお酒を飲むと赤くなる原因をお話ししました。
顔が赤くなるのは、お酒が変化したアセトアルデヒドのせいで血流が増えて、血管が拡張されるから。
そして、アセトアルデヒドの分解が早い(=お酒に酔いにくい)ことは遺伝で決まっていること。
などが分かりましたね(・ω・*)
お酒に慣れる、強くなることはほぼないので、お酒に飲まれないようにしっかり自己管理をしながら飲みましょう!
また機会がありましたら、お立ち寄りください♪