水を飲むのはいいことだ!とよく聞きますよね。
飲み過ぎは良くないけど、わたしは水分を全然とらない人間だったので、健康のためにも水をたくさん飲むことにしました。
・・・のは良いけど、水って水道水でも大丈夫なの?(・∇・)
と、はたと疑問に思った菜乃。
水道水よりミネラルウォーターを飲む方が健康によさそうで安全そうだし、そもそも水道水って安全性は絶対に大丈夫なんだっけ・・?
毎日飲み続けるに当たって、水道水でも安全なのか、害なんてものはあるのかどうか調べまくってみました(笑)
目次
水道水を飲む安全性はとても高い!
日本で水道水を飲むに当たっては、安全性はとても高いと言われています!
水道水を飲める国は15カ国程度しかないので、日本に産まれて本当に良かったと感じます。
日本での水道水が安全だというのは、ちゃんとそういう風に計算して作られているからなんです。
水道水を安全に飲むための基準とは・・・
毎日毎日、1日2リットルずつ飲んだとして、10万人に1人に発がん性などの害が出るという基準で水道水は作られているということです。
「じゃぁやっぱり害があるんじゃ・・・」と心配になるかもしれませんが、まぁ安全ですよね。
そんなこと言ったら他の食品にだって発がん性物質はゼロじゃないし、食品添加物とかにも含まれていますから^^;
食品添加物なんかは死の危険が何倍にも何十倍にもなるなんて言われていますからね・・・。
しかも、この省令は「最大」これくらい、って基準ですから、実際はもっと少ないということです。そうすると水道水を飲む安全性は確かなものだと思います(・_・´)
水道水を安全性を保つ検査項目がすごい!
水道水の安全性を示すものとして、「水質基準に関する省令」というものがあります!
なんと、水道水には51もの検査項目が設けられているんです。
細菌、塩素、鉄、マンガン、果ては味やにおい、色まで51種類!
しかも、これは厚生労働省が定めている省令ですけど、自治体が自主的にもっと多くの検査項目を設けている場合が多いです。100もの検査項目を設けていたりします・・ありがとうございます><
さらに驚くべきことに、ミネラルウォーターの検査項目よりも多いんですよ、これ・・。ミネラルウォーターは食品衛生法で18項目定められているだけだし、その項目の基準も水道水の方が厳しいものが多いんですよ。
こうなると、もうミネラルウォーターじゃなくて水道水で十分なんじゃないかな?と思ってしまいますが、そうは言っても安全性と味は違いますからね・・。
わたしみたいな安上がりな舌の人間は、水道水でも十分ですw
東京の水道水も飲んでも大丈夫だよね?
もちろん、東京の水道水を飲んだって大丈夫です(笑)
というかむしろ東京都の水道水は、昔からまずいまずいと言われ続けていたようで、今やすっごく美味しくなっているんですって。
わたしは地方の人間ですが、東京の水道水も変わらないくらい美味しいって話ですよ。
美味しくしようとろ過技術の向上など、関係者の方々が努力して下さったたまもので、「おいしい水研究会」というものまで発足しています。
本当に自信があるんでしょう、東京の水!!と銘打ったペットボトル入りの水まで作っていますし(笑)すごいですよね(^v^*)
今はこんなふうに、水道水を安全にしてくれたり(自主的に項目を増やしたり)、おいしくしようとしてくれたりしていますが、これがもし公営から「民営化」したらそうは行かなくなるかもしれません・・・。
民営化したら競い合ってもっと良くなるんじゃない?というのの反対で、すでに水道を民営化してみた海外では、失敗に終わっています。
コストダウンに走らないで、今のままの水道水を飲めることにありがたみを感じます。。(´ω`)
というわけで、水道水の安全性は高いよという話をしてきましたが、最初に言ったように、害が「全くゼロ」というわけでもなくて。
どんな害が考えられるのか見ていきましょう・・!
安全性を考慮されてる水道水だけど害も…
水道水を飲む上で言われる「害」は、主に「塩素」に関係しています。
この塩素は水道水の消毒に欠かせないんですが、塩素が消毒に働いてくれる時にトリハロメタンという物質を生成させるんです。
塩素というよりこのトリハロメタンが、水道水を飲む上で害が指摘されてるんですよね。
- 発がん性
- 免疫力低下
- アトピーの悪化
- 髪や肌へのダメージ
など、色々な害があり得ます・・・。
かといって消毒・殺菌しないで微生物がいる水道水も飲めませんから、頭をかかえるところですよねー・・。
でももしも本当に水道水を飲んだことが原因でこの症状が現れたとしても、全く他の原因もあったんじゃないかとも考えられますしね^^;
水道水をより害なく安全に飲むため、「水質基準に関する省令」の基準値よりもさらに少ない塩素量で水道水を作ってくれていることが多いです。
一応こんな危険性があるというお話でした。
「カルキ」は塩素とも混同されることがありますが、イコールじゃなくて、正しくはカルキは次亜塩素酸カルシウムという物質のことを指しているんですよ。
つまり、塩素の化合物のひとつがカルキ。
カルキはドイツ語のクロームカルキから来ている言葉です。
水道水を浄水器も通さずそのまま飲むという人は、全国で37.5%だそうです。
わたしはずっと使っていなかったので「えっ、少数派だった?」と思っちゃいました!
水道水の安全性には、心配な気持ちを持っている人の方が多いってことですよね(´`)
水道水の通る「道」にもっと害の危険性が!?
水道水自体はたくさんの検査項目などが設けられていて、浄水技術も上がってているし厳重に管理されてるんですが、
意外に盲点なのが「水道水がわたしたちに飲まれるまでの道」なんです!
具体的に言うと、
- 水道水が運ばれてくる水道管
- 水道水が貯水される貯水タンク(ある場合)
なんです。どういうことなのか、詳しく見ていきましょう・・・!
水道管の安全性
水道管が古くなったりしていると、サビなどで汚れてしまい、家に届くまでに水道水の安全性が損なわれるということがあります><
こればっかりは、ちゃんと水道管がキレイであることを願うしかないのですが(汗)
本当に汚れていたらって思うとこわいですよね(・_・;)
でも、日本の水道管の管理って世界と比べるとすごいんですよ!
日本の水道普及率97.6%を誇っており、もうほとんどが水道をひねればいつでも水道水が出てくる環境になってるってことですね。当たり前になってしまってますが、これってすっごいことです。
もっとすごいのが、水道水の通る水道管の「漏水率」が、日本はたったの3%ってこと!
他の先進国などで10%前後なので、日本の技術者たちががいかに定期的に、丁寧にチェックしてくれてるかってことですよ(*゜‐゜*)
貯水タンクの安全性
貯水タンクについては古いアパートなどの屋上に設置されていることがあって、定期的に管理していて衛生面がよろしくないと、とんでもない水になってしまいます・・(泣)
これは水道管と違って、自分の目で判断することができますね!
貯水タンクがあるかどうか見れば良いんですもの(笑)
自分で水道水の害を排除できるところは自分で!
貯水タンクの他にも、水道水をより安全に飲む方法がないか?最後にまとめて見ようと思います。
水道水をより安全に飲む方法
水道水の害を減らして安全に飲む方法は、いくつか挙げられます。
が、デメリットを理解しておかないと逆効果になるので要注意です!
- 浄水器を使う
- 水道水を沸騰させる
- 水道水を放置しとく(?)
ミネラルウォーターを買うというのは今回除外で、あくまでも水道水の安全な飲み方ということで!
というか、農林水産省の示すミネラルウォーターの基準だと、水道水がキレイで産地などの基準を満たすなら、そのままその水道水を入れたって「ミネラルウォーター」になるって・・・知ってました?(苦笑)
浄水器を使うのが一番安全?
結局、浄水器を使うのが水道水を安全に飲むためには最適だと思います。
わたしはずっと何も使っていなかったのですが、引っ越しをして水道水からサビが出たので急遽購入しました・・。
上の写真はわたしが100均で買った、水道の蛇口につけるタイプです。正直100均よりは、数千円のをホームセンターで買った方が安全安心です^^;
サビの件についての記事はこちら…水道からサビが!黒い粒や汚れは飲んで大丈夫?引っ越し後の賃貸でよくある
あとはポット型の浄水器とかもあり、持ち運んで飲みたいときに便利ですね^^
ただ、浄水器はフィルターを定期的(浄水器ごとに決められた期間)に掃除・交換しないと、逆に細菌まみれの水道水になってしまいます(汗)
面倒でもこまめにお手入れを欠かさずに!
あと、浄水器のタイプや材質などによって効果が違いますので(塩素を取り除きやすい、ミネラルも取り除いてしまう、汚れやすい、とか)、ちゃんと調べて自分にあったものにしてくださいね (`・ω・)b
水道直結型のウォーターサーバーを使う
前にパートで勤めていた会社では、ウォーターサーバーを使っていました。普通の、水を購入して上に取り付けるタイプのですね。
この時は水の保管も場所を取るし(廊下においていた…)、水をよいしょ!ってウォーターサーバーに取り付けるのも大変で…。女性ばかりの職場だったし。
水道直結型のウォーターサーバーに変わったのですが、すっごーく快適でした(´ω`*)
水道直結型ウォーターサーバーと調べると、結構おすすめに出てきた「ラクミズ」さんですね。
初期費用と月定額払うんですが、それでお水使い放題(まぁ普通に水道料金がかかるんだけど)。
水道水を綺麗にして出してくれるわけなので、普通のウォーターサーバーみたいに水を買う必要もありません。
これはなんとお湯も出るので、とても重宝していました!急なお客様へのお茶を出すにも◎。会社じゃなくて自宅でも、使い放題なのでお料理に毎回使えますよね♪
3年たたずに解約をすると違約金がかかるので、そこだけ注意です^^;
水道水を沸騰させる場合
水道水を沸騰と言っても、沸騰したらすぐ無害で安全、ではないです!
30分程も水道水を沸騰させないと、安全性に満足できる状態とは言えないのです。
長時間沸騰させることで水道水の塩素やトリハロメタンの量は確かに減りますが、沸騰時間が短いと逆に増加する危険が…。
…かなり手間ですね。冷ますのも大変だし。
水道水を沸騰させる光熱費もかかりますから、毎回するとなると浄水器や水道直結のウォーターサーバーの方が現実的です。
水道水を放置しとくだけで塩素が抜けるって本当?
太陽光に水道水を当てておくと塩素は抜けていきます。(金魚などの水槽に入れる時の、カルキ抜きという作業ですね)
ですが、容器にフタをしていると塩素が空気中に逃げて行かないので(また水道水の中に溶け込んじゃう)、フタもせずに放置・・・って、逆に衛生面心配じゃないですか!?
半日~1日太陽光の元(出来れば屋外)に置いとかなきゃいけないので、ちょっとこれやりたくないですよね┐(´~`)┌ 一応書きましたけど←
と、いうことで、水道水の安全性をさらに上げる飲み方を紹介しました。もともと安全なので、まぁ特に何もしなくてもいいんですけどね(笑)
わたしのおすすめは浄水器や水道直結型ウォーターサーバーですが、自分に合うものを見つけてみて下さい^^
「水道水を飲む安全性と害を本で必死に調べてみた!基本飲んでも大丈夫」まとめ
とっても身近な、なくてはならない水道水のお話でした!
わたしの当初の疑問、「水を飲めっていうけど水道水でもたくさん飲んで大丈夫なのー?」という疑問は、「多分大丈夫だ。」という見解で落ちつきました。わたしは。
それぞれ、やっぱりそのままは心配だなー?と思う人もいると思いますので、自分が安心できる飲み方で水道水を飲んでみてくださいね^^
わたしみたいに、水道水のままでもいいけどサビが出た~!とか、急に安全性に目覚めることもありますし…(笑)
それまでは平気で飲んでいたし、水道水を飲めるってやっぱりすごいと思います。
それでは最後に、水道関係者の皆様、おいしいお水をありがとうございます!!
参考文献
ゼロから理解する水の基本 千賀裕太郎著 2013.7.16
水しらべの基礎知識 山田一裕著 2009.6.9