今日は何作ろう…とレシピを探していると、「薄口醤油」って書いてあることがありますよね。
となんとなくで料理していたこともあったのですが、使い分けてみたらちゃんと違いがあったので!(←当たり前!)
濃口醤油と薄口醤油の違いを、ここにまとめてみたいと思います。
さらに、それ以外の色々な醤油の種類や塩分の違い、特徴や料理への使い分けなども簡単に紹介していきますね。
ついでにわたしが薄口醤油の代わりに濃口醤油を使っていた時の「代用の仕方」も、上手くいくポイントを抑えつつ紹介してみます。
目次
濃口醤油と薄口醤油の違い!間違えやすい塩分や特徴
濃口醤油と薄口醤油の違い、個人的にはすごく間違えやすいと思います!
特に塩分は…濃口の方が、塩分が濃くてしょっぱい醤油だと思っちゃいますよね?
濃口醤油と薄口醤油の塩分の違い
なんと、名前の印象とは違い、濃口醤油の方が薄口醤油よりも塩分が低いんです。
- 濃口醤油…塩分16%
- 薄口醤油…塩分18~19%
商品によっても違いますが、薄口醤油の方が2~3%も塩分が高いんですね。
逆に濃口醤油のレシピを薄口醤油で代用してみると、同じ分量入れたらとてもしょっぱくて飲めたもんじゃなくなります。
色が薄いなぁ?なんて薄口醤油を、ドバドバ足したりしたら…(悲惨)
濃口醤油の方が色も濃いし…塩分も濃いんじゃないかと思いがちですよね!
濃口・薄口は醤油の色の違いを表していた
- 濃口醤油…色が濃い
- 薄口醤油…色が薄い
濃口醤油の方が色が濃いという違いがあります。「濃口」醤油、「薄口」醤油というのは、この色の濃さから付けられた名前です。
「口」って聞くとどうしても味が濃い・薄いの違いかな~と想像しちゃいますけど、違うんですね。
比べてみると、濃口醤油と薄口醤油の色の濃さは結構違います。
醤油は製造過程で熟成して、色が濃くなるのですが、塩を多く加えることで熟成が抑えられます。
薄口醤油は色を薄くするためにあえて塩分を濃くし、熟成をしにくくしているんですね。
色は薄いけれど塩分は濃い、それはとても自然なことだったのでした。
濃口醤油と薄口醤油の塩分以外の味の違い
- 濃口醤油…熟成期間が長いので、香りやうまみが強い
- 薄口醤油…熟成期間が短いので、控えめな味になる
そもそもなぜ醤油を熟成させるかというと、その方が香りやうまみ成分などが強くなるからです。
大豆に小麦や麹(こうじ)を入れて長時間熟成させると、微生物によってアミノ酸などがたくさん作られます。
アミノ酸は美味しさのかたまりですからね…!
濃口醤油は、薄口醤油に比べて塩分は薄いですが、熟成されている分「醤油の風味」自体は強いという違いがあります。
濃口醤油と薄口醤油のカロリーの違い
カロリーも、濃口醤油と薄口醤油では少し違います。
- 濃口醤油…大さじ1 約13kcal
- 薄口醤油…大さじ1 約10kcal
結構違うようにも見えますが、たったの3kcalという感じですかね。そんなにごくごく飲むものでもないし。
さきほどの違いでもお話ししましたが、薄口醤油の場合は色が薄い代わりにうまみ成分が少ないので、料理にだしなどを加える場合が多いようです。
…結局は、カロリーが一緒くらいになりそうですね。
濃口醤油と薄口醤油の使い分け!特徴の違いを生かそう
濃口醤油と薄口醤油はそれぞれ良さが違うので、その特徴を使い分ければ料理の幅がぐっと広がります。
濃口醤油の特徴「風味豊かさ」を生かした料理
濃口醤油の特徴、より熟成されて出た「香り、うまみ、コク」を生かして料理を引き立てることができます。
と言っても難しく考えることはなくて、ほとんどの料理に合うと言っても過言ではありません。
なにせ、色々と醤油には種類があると言っても(あとで紹介しますが5種類あります)、その中で濃口醤油のシェアは8割以上…。
ほとんどの醤油は濃口醤油なのです。
煮物などを煮てもよし、うどんのつゆにかけてもよし、寿司に付けてもよし、本当に使いやすいのが特徴の醤油です。
薄口醤油の特徴「上品さ」を生かした料理
ほとんど濃口醤油で事足りるなら、薄口醤油の使い分けはどうするの?となりますが、これは「色の薄さ、味の主張のおとなしさ」という特徴を生かす料理にバツグンに合います。
料理の素材の味、見た目をより綺麗に引き立たせることが出来るのが、濃口醤油との違いですね。
関西方面でよく使われている種類の醤油で、上品な京料理などにもよく登場します。
一般家庭の料理でも、上品な煮物、お吸い物、炊き込みご飯、麺類のつゆなどに使い分けると、つゆがキラキラして素材の色もとてもよく映えます。
このような透明感のある感じになります…!
料理のレパートリーと言えば、醤油の種類は濃口醤油と薄口醤油以外にもあります。
それぞれの違いや特徴も見てみましょう。
醤油には5種類ある!それぞれ特徴が全く違う
醤油の種類は日本農林規格(JAS規格)によって、「濃口醤油」、「薄口醤油」、「白醤油」、「たまり醤油」、「再仕込み醤油」の5種類が定められています。
種類って…さしみ醤油とか、卵かけご飯用醤油とか、そういうのじゃないんですね!笑
濃口醤油と薄口醤油の違いはもうお話ししましたので、残りの3種類を見ていきましょう。
白醤油の特徴・使い分け
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名前の通り、とても薄い色が特徴の醤油の種類です。
薄口醤油よりもさらに熟成期間が少ないので、透き通ったようなとても綺麗な色合いになります。
大豆50%・小麦50%の濃口醤油や薄口醤油と違い、白醤油の原材料は小麦がほとんどです。
薄口醤油と使い分けは似ていますが、もっと素材の色や味を引き立てたい、優しい風合いにしたい場合に使います。
たまり醤油の特徴・使い分け
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たまり醤油(溜醤油)は、醤油の中では最も熟成が進んでいる種類です。
とろっとしているのが特徴の種類で、原材料も濃口醤油などとは違い、ほとんど大豆で作られています。
料理の使い分けは、たまり醤油のおせんべい、うどんなどをよく聞きますよね!
少し付けただけでも濃厚さを感じられるのが特徴の醤油です。
再仕込み醤油の特徴・使い分け
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濃口醤油と原材料・塩分の違いはありません。
ですが、大きく違うのはその製造方法で、濃口醤油が途中で塩水を加えるところを醤油を加えて作っています。
つまり、せっかく作った醤油を売らずに、また材料として使っている…。
とっても手間と経費と時間のかかる醤油ですが、その分すごく濃いうまみが出ます!
さしみや肉料理などにかけても良いし、料理にコクを出すのにも使えます。
濃口醤油で薄口醤油の代用はできる?
料理人さんから見たら分かりませんが、普通の一般人の家庭の場合は「代用しても料理に問題なし」でした!
薄口醤油の方が色が薄いので、濃口醤油で代用したいときは、レシピの半分程度にして塩やだしなどを足します。
(例:レシピ薄口醤油大さじ2の場合、濃口醤油大さじ1+塩・和風だし少々)
塩やだしの量は、大体ですが小さじ2分の1くらいだとちょうどいいような気がします。
こうして代用すると、見た目は薄口醤油のような綺麗な半透明で、味もしっかり付いていて美味しくなります。
↓醤油の賞味期限や保存方法が気になったら、こちらの記事へどうぞ。
調味料の保存方法一覧!保存期間は?みりんや味噌、砂糖、コンソメ等色々
「濃口醤油と薄口醤油の違いと使い分け!種類ごとの特徴や塩分の違い」まとめ
醤油は醤油でも、ちょっと種類(メーカー)が変わっただけでも違うものですよね。
子供のころ、「今日の醤油いつもと違う?」と言い当てて母に驚かれた記憶がよみがえります…。
ぜひ、あなたの美味しいと思う醤油や、作りたい料理に合った醤油を探してみてください♪
また機会がありましたらお立ち寄りください。
レシピで醤油とあれば濃口醤油。醤油の生産量のうち80%以上。薄口醤油は13%。
こい100g 71kcal 12.78大1 うす54 9.72