この夏は山陰地方へ行ってきました!鳥取県と島根県を、4日間かけて回りました。
8月中旬という一番暑い時期なので、暑さだけで大変なのですが…
何を思ったかこの度、危険で命がけと言われるある名所の登山に挑戦してきました。
その名前は、「三徳山三佛寺投入堂」。
修行の場であったそうで、過酷な登山(参道)を抜けた先にはまさに一見の価値あり!!!のお堂が…。
実は前々から三徳山三佛寺投入堂は見てみたいな、と気になっていて、夫も珍しく乗り気だったので二人で行ってきましたよ。
わたし、ビビリすぎて遺書まで書いたんですけどね…!(笑)無事に戻って来られました(*´□`)
登山中に辛かったこと、気をつけるべき靴や服装のこと、アクセスや所要時間などまとめてみたいと思います。
三徳山三佛寺投入堂に適した靴と服装
三徳山三佛寺投入堂への登山道となる参道は、チェックに合格した靴と服装でないと入れません。
- 靴…登山靴、わらぞうりがおすすめ。靴底に滑り防止のための凹凸がないとアウト。
- 服装…動きやすく汚れてもいい服装。肌の露出はさける。スカート・ワンピース類は禁止。
というふうに、投入堂に行く前の看板に書いてありました。
靴や服装について、わたしの経験も踏まえて説明していきます!
とにかく滑りにくく、登山に適した靴を!
靴については、最初の「受付案内所」と、登山前の「登山受付」の2箇所で裏底を見せてチェックしてもらいます。
わたしたちは登山用の靴は持っていないので、普通のニューバランスのスニーカーで行きましたがOKでした。
三徳山三佛寺投入堂に行った時の夫とわたしの靴です↓
底が滑りやすいと駄目ですが、凹凸があったから良かったみたいです。
投入堂までの参道は滑りやすい岩肌とかがありますので、絶対に滑りやすい靴はNGです。
滑ったら冗談じゃなく、真っ逆さまに奈落の底へ落ちていきます(。´Д⊂)
靴で許可をもらえなかった人は、わらじかわらぞうりを購入できます。
(わらぞうり700円、わらじ1000円)
わらじなどは紐でしっかり縛って行くみたいです。
足袋もあったのですが、なぜか皆それを買わず、素足にわらじorわらぞうりでした。
正直、三徳山の登山でそれはきつそう。。
絶対蚊に刺されまくりますし←
汚れてもOKな登山しやすい服装を
服装についてはスカート類が駄目ということですが、わたし的には長袖長ズボンをおすすめしておきます(夏でも)。
三徳山三佛寺投入堂までの長く険しい登山道は、岩や植物ですり傷程度の傷は負うことがあると思うので…。
まぁ、上は半袖でもいいかな。わたしも暑くてちょっとまくっていたし…
わたしは長袖長ズボンだったのに、スニソとスボンの裾のわずかな隙間にすり傷を負いました(汗)
しかもそのわずかな隙間を蚊に刺されたw
よく見つけるなぁ蚊も(´~`;)
夏は、虫除けスプレーもあったほうが良いと思いました。
とりあえず、登山なので汚れます。全身を使った登山になるのでそのつもりの服装で!
その他の服装
帽子はあると熱射病を避けられるので良い、と書かれていました。
投入堂まで長いので、汗をかいて蒸されそうというのと、視界が少し狭まるのは注意しなくてはいけませんね。
軍手は必需品だと思います!
三徳山三佛寺投入堂の登山受付に行くまでの道に、軍手が「必需品」と書かれて売られていました。
わたしは手をやたらと使用したので、三徳山三佛寺投入堂の登山から降りた時の軍手は超絶汚れていました…!
夫の軍手は、わたしみたいに草木にまみれていたりはしなかったですが、やはりもう使いたくないくらいには汚れてましたね。
(軍手を燃やしてくれるところがあるので置いてきました。)
三徳山三佛寺投入堂へのアクセス(倉吉駅からのバス)
三徳山三佛寺投入堂へのアクセスは、JRの倉吉駅から出ているバスが便利です。
所要時間は34分くらい。
3番乗り場の、「日ノ丸(中部)上井・三朝(下)線 卸団地経由三徳山駐車場行」のバスでしたね。
三徳山駐車場まで行かずに、「参道入口」のバス停で降りるとすぐです。
平日(夏休み中)の朝7:45発のバスに乗りましたが、まぁまぁ空いていたし、時間通りに投入堂の参道入口まで着きました。
当日のアクセス重視で、倉吉駅のホテルに一泊したのですが、「三徳山三佛寺投入堂への登山の難所」みたいな写真集が飾ってありました(笑)
わたしの恐怖が増したところで、いざ登山開始です(`・□・)ゞ
三徳山三佛寺投入堂の登山道に行くまでの道と受付
三徳山三佛寺投入堂の参道である登山道にたどり着くまでの道が、地味に長いです。
建物やお店が色々とあったりしますので、足りないものがある場合は下準備の余裕があるとも言えます。
投入堂の登山道に着くまでが長い
まず、険しい険しいと言われる登山道以前の階段がもはやきついです。
石の階段が結構な段数あったので、わたしと夫の二人してハァハァしていました…:(;´□`):
後ろからやってきた女性たちも「もう疲れた」と言っていたのが救いか(?)
もう不安は最大値です。
服装・靴チェックと入山届を記入
最初に受付案内所で、本堂までの志納金400円を支払い、軽く靴の裏チェックを。
その少し先の登山受付で、投入堂までの志納金800円を支払い、本格的なチェックをして入山届を書き、お借りしたたすき(輪袈裟)をかけて登山します。
ここで、
- わらじ
- わらぞうり
- 足袋
- 軍手
- リュック
- 飲み物
などを買ったりレンタルしたり出来ますので、足りない人は調達していきましょう。
最後のお手洗いもあります。
ついでに公衆電話もありますので、思い残すことがある人は伝えてから入山しましょう…。
一人で三徳山三佛寺投入堂への登山はできません
三徳山三佛寺投入堂へは一人で登山するのは危険ということで、二人以上での入山が決まりです。実際にわたしたち夫婦も、
「お二人で登りますか?」
「登山中は離れないようにして下さいね」
という忠告を受けました。
実際に登山道では転落事故(死亡事故含む)が起きているらしいので、これはあって良い決まりだと思います。
そういえばわたしたちが三徳山登山を終わり、バスを待つか…という時に、一人おじさんがやってきて
「一人じゃ登山だめかな?」「一人の人いた?」
と聞いてきましたが、あいにく一人の人はいませんでしたので…、
登山する他のグループに混じるか、他の一人の人が来るのを待つことになりそうです。
いざ!三徳山三佛寺投入堂への険しい「命がけの登山道」へ
アスレチック的なのは好きなんですが、高い所で柵もなくて落ちたら終わりとか…普通に怖いですよね!?
靴紐をしっかりと結び直し、腹をくくって投入堂への参道へ向かいました。
実際に三徳山三佛寺投入堂への「命がけの登山」をしている様子を紹介していきます。
岩や土の凹凸、木の根を伝って行く
投入堂への参道に入ると、いきなり難所が!
結構な傾斜がある岩を、結構足を上げて上がっていくのですが、わたしたちのちょっと前に入っていったおじ(い?)さんが一人登れなくて断念していました…
そのおじいさん達、二人組だったのですが、三徳山三佛寺投入堂への参道は一人では登れませんから。
一人が脱落したら、もう一人も断念せざるを得ません。
ある意味、最初にこの難関があってよかった気がします^^;
三徳山はもっと、木の根を伝って行ったりと色々なパターンで投入堂への道をさえぎって来ます(笑)
崖ギリギリ…幅の狭い道に注意!!
明らかに、普通の状態ならば近づかない!というような危険な崖のギリギリのところが道になっているのです。
鎖を頼りに岩の脇を通りました…!
道ほっそ!!
当然ながら相当な注意が必要です。が、なんか感覚がマヒしているのか…?(´・ω・`)
普段なら近づきもしないのに、投入堂への参道を通っていた時はわりと普通というか、ただ足を踏み外さないようにと注力して歩けました。
鎖は頼れど縄は頼るな
途中に有名な(?)鎖を頼りに登る道があります。
すごく楽しいのですが、何とも鎖の区間が長い…!
どういうことかと言うと、単純に腕が疲れるんです。
よ~く見るとわたしがいますが、鎖を持っていませんが…中腹で休んでいるのです(´-`A;)
まぁ疲れましたが、腕立て伏せが数回しかできないわたしでも登れたので、ここまで来れた方なら大丈夫でしょう。
あとは、わたしはそんなに何とも思わなかったのですが、夫は「登りより降りの鎖の方がきつかった」と言っていました。
登りがあればもちろん帰りには降りが待っていますので(笑)
降りは足のかけ場が分かりにくく、足を滑らせやすいため、「一歩間違えば死」と夫は一番怖がっていました…。
で、鎖は思いっきり頼っていいのですが、「縄」は頼らないでください。縄は単なる道しるべ等のためですので。
つるつる滑りやすい岩場が一番怖かった
一方でわたしが投入堂への参道で一番怖かった箇所は、「滑りやすい岩場」です。
最初の方にも、崖ギリギリの道はありましたが…、それは土だったので滑りはしませんでした。(小石を踏んでズルッとはなる可能性)
↓こういう道ね。
もっと参道の奥の方には、ギリギリの崖・つるつるの滑りやすい岩場ver.があります…!
夫は、岩場はほぼ平で歩きやすいため「すいすいって行けるよ」と言ってましたが、わたしは超〜ゆっくりおっかなびっくり進みました…。
写真係の夫が平気だったため(←先に行っちゃってた)、撮ろうとも思わなかったらしく、写真はありません(笑)
ほぼ平らな岩とは言えつるつるしてるし、完全な平らでもないので、つるっと行ったら真っ逆さま。
靴の底チェックは本当に大事でした。
投入堂までの途中にある癒やし空間…
投入堂までの参道は、修行の道ではありますが、辛い道ばかりではありません。
途中に小高いところに建つお堂が2つあって、そこが投入堂を目指す人々の体と心のオアシスになっています。
小高い、というか、これまた高すぎる危険な場所に建っているのですが;
夫はスイスイ歩けてましたけど、床が外側に若干斜めってるので怖いとは言っていました…。
わたしは怖くて、初めは壁をつたってしか歩けませんでした。だけど慣れればこの通り!
こんなに余裕ができました~。景色を楽しむには、投入堂までの参道ではここが一番良さそうです♪
ついに…参道では一度も見えなかった「投入堂」が!!!
本当に、歩いている時は投入堂は見えないんですよね。
先を歩いていた夫が「おっ!?おーー!?」とか言うので、おおっ!?まさか!?と思って岩の角を曲がってみたら…!
ありました……
参道の数々の難関を突破して、ついに、三徳山三佛寺投入堂が見えました!!!!
……いや…、本当に、すごい。
投入堂はどうやって建っているのか、まだ分かっていないそうなのですが…、
本当に言い伝え通り、「法力で崖のくぼみにえいっと投げ入れた」というのが信じられるくらいに、不思議な光景でした。
この目で見られたことが感動です(ノω・、`)
おじいさんたちが最初の難関で断念したという話をしましたが、これは…体が無理なく動くうちに見ておいた方がいいです。
わたしたちは旅行が大好きなので各地の名所に行っていますが、やっぱり、今しか行けないところに行っておいた方がいいですね。
本当に、良い体験をさせて頂きました。
三徳山三佛寺投入堂の行き、帰りの所要時間は?
わたしたちは結局、三徳山三佛寺投入堂に着くまでの行きの所要時間は1時間半、帰りは30分くらいでした。
一番最初に貼った看板によると、公式では登山の所要時間は往復1時間半~2時間ほどとなっています。
なんで帰りはこんなに早かったのかと言うと、行きと違って休憩をしていないし、途中のお堂などの建物に寄らなかったからだと思います。
あと、帰りに夫とちょっともめて速足気味で帰った所もw(決してマネしないでください!)
登山は下りの方が足への負担がかかるし大変で、実は転落事故も下りの方が多いんです…。
だから、帰りこそ気をつけましょうね。
ちなみに、その場にいた登山に手慣れているっぽい人たちは1時間半ほどの所要時間だったようなので、早い人でもそれくらいかかるということですね。
「三徳山三佛寺投入堂を登山!靴や服装、所要時間やアクセスは?一人はNG?」まとめ
三徳山三佛寺投入堂は、写真で見ていただけだと「珍しい建物」くらいだったかも知れませんが…
実際に見ると不思議、神秘的、何かすごい力を感じる…そんな感じがしました。
昔にここで修行していた人たちは、今よりももっと過酷だったでしょうね。
皆が踏みしめることで出来た足場もないし、ロープも(多分)ないし、道しるべもなかったのかなぁ…?
今の方が安全で、登りやすくはなっていますよね。
そんな、歴史の重みと大きな力を感じる名所でした。
ということであなたもぜひ、三徳山三佛寺投入堂に挑戦してみてはいかがでしょうか!
臨むなら体力と体調を万全にして、絶対に注意を怠らないように心掛けてくださいね。
とはいえ、わたしも足が痛くなったり怪我したりもせずに登れたので、あまりに過剰な心配はいらないのかもしれません。(少なくとも遺書を書くような心配ぶりは…)
ぜひ一度体験してほしいと思います。