植物が好きで、小さい頃から庭には花やら野菜やらが絶えない生活をしていましたが…中には、植えて後悔した植物もあります。
そう、「植えてはいけない植物」と言われるやつらですね^^;
その中でも今回は、綺麗なのに植えてはいけない植物と言われている「ランタナ」を紹介したいと思います!
そもそも観賞用の植物ですし、とっても可愛くて見栄えがいいお花なんですけどね。
なぜランタナが植えてはいけない植物なのか、日本各地どこでも植えてはいけないのかなどを紹介していきます。
あ、ちなみにわたしはランタナ、大好きな植物ですよ(笑)アンチなどではありませんので(´-`*)
お庭などにランタナを植える前に、少し考えるきっかけになればと思います…!
ランタナの他にも有名な植えてはいけない植物、ランタナの花言葉などもおまけで紹介していきます♪
目次
ランタナを植えてはいけないって本当?罰則はある?
ランタナは、法律か何かで「植えてはいけない」と決まっているんでしょうか??
だとしたらあちこちで見かけすぎるけど…(笑)本当に罰則などがないのか、気になりますよね!
ランタナは日本でも世界的でも危険植物だった…
じつは植えてはいけないと言っても、「ランタナを植えてはいけない」という法律や罰則があるわけではありません。
だけど、国際的なIUCNがさだめる「世界の外来侵入種ワースト100」や、日本の環境省による「生態系被害防止外来種リスト」にランタナは載っています…。
この2つのリストは、規制も罰則もありませんが、「この外来種は危険だから気を付けて!さもないと在来種滅亡するかもよ!」というものを載せています。
滅亡する、はさすがに言い過ぎですが(笑)…とかって油断できないのが外来種の恐ろしいところ…。
日本ではもっと気を付けたい度が上位になった生物は、「外来生物法」という法律に縛られて植えてはいけないし、取引や育てたりすることが規制され、罰則もあります。
もしランタナを植えるなら気を付けなければいけないこと
「生態系被害防止外来種リスト」では、「入れない」「捨てない」「広げない」を守れと書いてあります。
頼むから自然に定着させるなよ、生態系に被害を及ぼすなよ…?と言っていますね。
そのためには植えないのが一番推奨されるんですが、ランタナは普通に花屋にも売っていますし、公園などにも植えられていますよね…?
色々な見解を見てみると、植えてはいけないとまでは規制しなくても「管理下からは絶対に出すな」ということのようです。
ランタナを植えるならその土地から絶対に広げないように、最後まで責任をもって育てる必要があります!
ちなみにリストには、メジャーな水草のオオカナダモや、園芸用スイレンなんかも載っています。
ランタナを植えてはいけない理由!植えるとどうなるの?
ランタナが「植えてはいけない植物」と言われているのには理由があります。
調べもせずに植えて育て始めると、えらい目にあいますよ…!
植えてはいけない理由① ランタナは繁殖力旺盛な花!
ランタナはとっても丈夫で、育てるのが簡単な植物です。
わたしもよく、遊歩道の道沿いや公園なんかに植わっているのも見かけますが…これは、管理が楽な植物だからですよね。
ランタナは本当に成長力がものすごい植物で、モサモサ生い茂っている光景をよく目にします!
明らかに手入れされてないな~というような咲き方でも(民家からはみ出たコンクリート上とか)、しおれたり枯れることもなく、とても元気に咲いています…。管理下から出すなとあれほど…!
ランタナは開花時期が5月~10月と長く、日当たりのいいところにさえ植えておけば、どんどん成長します。
ランタナは熱帯が原産地で暑さに強く、寒さにもそこそこ強くて繁殖力がものすごいため、世界(特に温暖な地域)では植えてはいけない植物だという認識が強いようです。
ランタナは種がこぼれたり、鳥が運んで増えるのでしょうね…。
植えてはいけない理由② ランタナは暖かい地域だと冬越しする
雪が降る地域や寒い地域では、あっけなく冬を越せなくて枯れてしまうので、「植えてはいけない植物」だとはあまり認識されていないかもしれません。
もし温暖な地域だったら冬を越してしまうので、ランタナは低木にまで成長してとんでもないことになるでしょう。
雪の降らない地域に出かけると、ランタナが低木や低木の一歩手前にまで大きく成長しているのを本当によく見ます。見飽きるくらいに見ます。
雪や霜が多い地域では一年草、それらがあまりない地域では多年草になっている様子ですね。
それ以外ではまぁ、そこまで増えすぎることはないかな…?成長は早いけど。
植えてはいけない理由③ ランタナは水やりをしなくても育つ
ところでランタナって、アジサイに似ていますよね(・ω・)
葉っぱもアジサイに似ているので、初めて見た時はアジサイの仲間かと思ったくらいです。
だけど、アジサイとランタナは本当は全く違う植物…(笑)
アジサイは水がたくさん必要なので管理も手がかかるのですが、ランタナは地植えだと水やりなしでも全く問題なし。ぐんぐん育ちます。
開花時期がアジサイとランタナで被るので、一緒に道沿いに咲いていたりもするのですが…アジサイは枯れかけていて、ランタナだけ元気ということもしばしば(^^;)
ランタナを植えてはいけないのは「危険だから」という理由も
ランタナを植えてはいけない理由は、ただ繁殖力や生命力が強いだけではありません。
ランタナの種や葉っぱが危険なので、小さなお子さんや動物などが通るところに植えるのは要注意です…!
植えてはいけない理由④ ランタナの種や実が有毒!
ランタナが危険な植えてはいけない植物な理由、それは、種に「ランタナン」という毒性物質が入っているからです。
なんだかそのままな名前ですね^^;
食べると腹痛や下痢、おう吐などが起こり、重症の場合は呼吸困難や、死に至ることもある危険な毒です。
ランタナの実は熟すと甘いので、小さなお子さんや飼っている犬などが誤って種ごと食べてしまうと大変なことになります!
そういうお家では、ランタナは植えてはいけない植物になりそうですね。
ランタナの実にも、熟していない頃は毒が含まれていることがあるので…興味本位で実だけ食べるのもやめた方が良さそうですね(´・_・`)
いやー、でも、甘いならつい食べたくなっちゃいますよね。お子さんなら特に。
ちなみに鳥は種まで消化しないので、ランタナの実を食べて種を運んでくれます。
植えてはいけない理由⑤ 葉がギザギザしていて痛い
ランタナが危険で植えてはいけない植物にされている理由は、物理的な葉のギザギザが危ない点も挙げられます。
ちょっとでも触ると危ない!ということではないんですが、刺さると痛いです(汗)
血が出るほどではないと思いますが、小さな子には凶器かもしれませんね。
ランタナの背丈的に、子供の顔の位置にも普通に来ますよね(´・_・`)
そういうところからも、ランタナが嫌われて「植えてはいけない植物」にされている面もあるかと思います…。
ランタナの他に植えてはいけない花や植物は…
せっかくなので、ランタナの他にも植えてはいけない植物と言われているもの、わたしが実際に植えてみてそう思ったものなどを紹介します!
どれも見た目が綺麗or料理にも使える植物なので、植えたいと思いがちなんですよね。
植えてはいけない植物① ミント等のハーブ系
これはもうド定番の植えてはいけない植物…植物テロと呼ばれるミントですね!
ミントだけでなく、ハーブ系は丈夫で繁殖力が高い傾向にあり、庭にちょっと植えるはずが一面に広がって大変なことになった…!というお宅が多いです。
…というか、うちもその仲間で(笑)
庭がミントだらけになりました^^; 何年かしたら枯れましたけどね、多分雪で。
ローズマリーやバジル、ドクダミ(ハーブというか薬草?)もすごく増えやすいので安易に植えてはいけない植物です。
植えてはいけない植物② ナガミヒナゲシ
ナガミヒナゲシは、どこにでもよく見かける植物です。
オレンジ色でスッと咲いていて、可愛らしい小さな花なのですが…ポイントは、「どこにでも見かけること」。
コンクリートの隙間でもどこでも増えて広がる繁殖力を持ち、可愛いからと植えてはいけない植物です。
もはや雑草の一種です。見つけると癒されますが(っ´ω`c)笑
植えてはいけない植物③ キバナコスモス
これもナガミヒナゲシと並んでわたしが好きな花なのですが、雑草のようなたくましさを持っています。
野性のキバナコスモスが、道路や川沿いに多い茂っている…。よく見る光景です^^;
ちなみに、よく似たお花でオオキンケイギクというのがあるのですが、こちらはもっとヤバイくらいに増えるので植えてはいけない植物です。法的に(怖)
植えてはいけない植物④ イチゴ(ワイルドストロベリー)
イチゴって貴重でしょ?大切に育てないと枯れちゃうんでしょ…と思うと思いますが、ワイルドストロベリーという大変増えやすい品種があるのです。
その名の通りワイルドで、2株植えたら15株くらいに増えたことがあります…。
そして実もすっぱいヽ(´∀`;)ノ笑
それを知らないまま植えてはいけない植物ですね。
なんか、甘くなるからと言って米のとぎ汁をよくかけていましたね…関係ないですが。
植えてはいけない植物⑤ シソ
シソはすんごく大きくなります。高さ1mくらいには成長します。
高さもびっくりですが問題は横幅…、とても幅を取るんですよね、成長しすぎて。
うちはそのくらいの被害(?)でしたが、種が飛ぶとそれが何株にも増えるらしいです(笑)恐ろしい…!
植えてはいけない植物⑥ 竹
竹林の問題は、もう…ニュースにまでなっているほどですよね(・ω・`)
簡単に処理もできないし(竹一本でも案外重たいし)、とても増えるので絶対に植えてはいけない植物です。
最近聞いたのですが、「竹ストロー」なるものを作って竹林を有効活用しようとしているみたいですね!(笑)
プラスチックの使用量も減るし、なんて画期的なんだ!!
ランタナの花言葉!よく見るオレンジ色やピンク色は?
ランタナの素敵な花言葉は、「合意」、「協力」、「確かな計画」というものがあります!
ランタナの花がたくさん寄り添って咲いている様子から、合意や協力という花言葉が生まれたのでしょう。
一致団結する行事などでは最適な花言葉ですよね(・ω・´)
だけど、ランタナの残念な花言葉には「心変わり」、「厳格」というものもあります。
ランタナの花の色が変わっていく様子が、心変わりということになったのでしょうか…。
厳格って…どう見てもランタナの花は可憐で、小さくて守ってあげたい感じなのに(・_・;) 花だけじゃなくランタナ全体を見ると、どんどん成長していくから強そうなのかな?
それにしても、わざわざ贈り物にしたい花言葉ではありませんね;
ちなみにランタナの花の色は、ピンク色、オレンジ色、黄色、白色、赤色、薄紫色などがありますが…、色別の花言葉は今のところありません。
ランタナの人気がもっと高まったら(今でも人気はありますが)、色別の花言葉がつく日も来るかもしれませんね!
「ランタナは植えてはいけない植物なの!?色々な理由が…花言葉もちょっと変?」まとめ
ランタナは繰り返し言いますが、わたしはとても好きな植物です!
だけど、最初に見つけた時は「かわいいー!」という感じだったのですが、やっぱり見慣れすぎてレア度が減ってしまったかな…^^;
それだけランタナは育てやすくて、日本に根付いている植物だということですね。
危険な外来種のリストに載っているだけあって、ランタナはとっても繁殖力が強い植物です。
ランタナは育ててはいけない植物だ!というのは、リストに載ってしまっていることと、暖かい地域だと増えすぎて大変だということでした。
きちんと増えすぎないように管理をすれば、ランタナは丈夫で素敵な植物です!
また機会がありましたらお立ち寄りください♪
初めまして菜乃さん。
ランタナは良く見掛ける花で世界の侵略的外来種ワースト100に入っていることも知っていましたが、まさか公共の場である公園の花壇に10cm径の白い(スーパーランタナ・ホワイトムーン)という苗が何株も植えてある公園がありまして、「世界の侵略的外来種ワースト100」なのに何故だろうと思って検索して辿り着きました。
指定はされているが、植えるのは一向に構わないということですね。(笑)
菜乃さんのサイトを訪れ自分なりに参考になりましたので、挨拶程度に足跡をつけさせて頂きます。
江田賢一様
初めまして、コメント頂きありがとうございます^^
「世界の侵略的外来種ワースト100」は「この外来種は危険だぞ!」と警告するために国際的に選ばれたリストのようなもので、特に規制がされているわけではないですからね。
日本でも環境省の「生態系被害防止外来種リスト」というものにランタナは載っていますが、これも法律で何か規制がされているわけはないです。
「外来生物法の特定外来生物」だったら植えるの禁止で罰則もありますが、ランタナの場合はあくまでも生態系を脅かさないように気を付けてほしいという立ち位置ですね。
・・・ということを踏まえて、知りたい方もいらっしゃると思うので記事に加筆してみました!貴重なご意見感謝いたします♪
わたしも、公共の公園や歩道の花壇に植えられているのは何度も見たことがあります…。
ランタナは可愛いし育てやすいしで需要があるのだと思いますが、日本の在来種が侵略されないように慎重に育てないとですね。
育てやすいとは言っても、種をそのままにしておくとどんどん増えてしまいますから(・_・;)
鳥取県米子市です。
今日の朝見つけて 綺麗な花だなと思い調べているうちに
たどり着きました。この辺りではあまり見かけない花なので
外来の植物でここまで来たかと 温暖化のせいでしょうか